今開催は追加でも多かったのだが、123期が10人と若手が勢揃い。その中でも一番の優勝候補でもある黒瀬浩太郎が追加参戦となった。

　そんな黒瀬はビッチリと決まったスーツ姿で登場。「実はスーツをオーダーメイドしたんです。でも、出来上がってから全然着ていなかったので、今回着てきました」とニッコリ。「S級に上がってから全然呼ばれなかったので、追加がきてくれたのは凄く嬉しいです！ 前々検日にバンクに入って、カーボンに乗りました。ここに向けて追い込んできましたよ！」と喜びを前面に出しながらも既に気合は十分だった。

　昨年末に9連勝特昇を決めてS級デビューを決めた黒瀬。10月に失格をしたため、1年間S級にいるためには9連勝だけだったが、最後の最後にきっちり決めた。

「今はこのスタイルでしか戦えないと思うけど、前回の玉野の準決勝は長島大介さん相手に負けてしまったけど、やれるかもという感触は掴めた。1・2班でも特昇後はボロボロだったし、あとは経験値だと思う。まずは今のスタイルで行ける所までやっていきます！」とまずは今のスタイルで戦っていこうという強い意志を感じた。

　直前に師匠である吉本哲郎が「浩太郎が今のスタイルでやりたいって言うなら、それで頑張ればいいと思う。何か聞きたいことがあるときは電話をしてくるし、連絡がないときは自分の中でかみ砕いて、解決をしようとしている」と話していた。

　今回もタイムトライアルは10秒081で断トツの1位スタート。今節はかなり若手が集まった開催で勝ち上がりから激戦が繰り広げられそうだが、持ち前のスピードを思う存分に発揮して、優勝だけを掴みに行く。(アオケイ・宮本記者)