2025/02/18(火) 09:15 0 3
小松島競輪場の「ウィンチケットミッドナイトG3(GIII)」は17日、初日を開催。2日目の5R S級特選を走る阿部英斗に話を聞いた。
初日は切って切ってで塚本瑠羽が先手に出ると、打鐘を目掛けてすかさず阿部が巻き返しを図ったが、塚本が踏み合いを辞めずに激しいモガき合い。最終ホームで外併走からなんとか阿部が出切るも、サラ脚の土生敦弘-松田治之に行かれてしまった。なんとか3着に食い込んだものの、3着は上位2名ということで阿部は予選敗退という結果になってしまった。
レース後に「(勝ち上がりは)ダメですよね…? 厳しいなぁ…」と悔しさを滲ませていた。「行くならホームでしたね。なんだか焦ってしまいました。仕掛けるのもなんでか迷いながら行ってしまったし…」と反省の弁が止まらない。
ただ、長い距離をモガき合っていたが、それでも踏み辞めずに3着まで残っていたし、昨年までナショナルチームBに所属していて、9連勝特昇したポテンシャルは十分。勝ち上がりこそ逃したが、見ている人にインパクトを与える走りだったはず。
阿部は8歳の頃に競輪に衝撃を受けて選手を目指した逸材。小さい頃から競輪のレースを見ていたからこそ「9車だったらあのタイミングでよかったんですけどね(苦笑)」という言葉も飛び出た。ずっと見てきたのは9車の競輪。今は7車が主体だし、7車のS級のレースに今は慣れている段階だろう。
まだまだ20歳の若い選手だし、今は一走一走勉強だろう。前検日には「S級でも戦える手応えは掴めた」と口にしていたし、色んなことを吸収しながら、自分のペースで成長をしていってもらいたい。(アオケイ・宮本記者)