昨年12月のいわき平を終えた後、原因不明の体調不良に見舞われ年末、年始は療養に専念していた。

「宇佐神宮にお参りに行ったんです。そうしたらお参り中に倒れてしまって、気が付いたら病院のベッドで目が覚めたんです。どうしてしまったのでしょう？」

　見立ては過労や心労が溜まったもので1週間近く入院した。そんなこともあって、復帰した松戸や続く松山はまだ慎重気味だったが、本人の中では充実した手応えがあったという。

「不思議なことなのですが、倒れる前よりも練習の感じがいいんですよ。どうしてしまったのかな、って感じでした」

　初日は児玉碧衣の後ろに的を絞ると児玉の始動にピタリと反応して続くことができた。

「碧衣ちゃんの踏み出しに付くのは久しぶりでしたし緊張しましたね。(児玉が)地元戦でかなり気合が入っていたし。それに松山では山原さくらさんの出足に離れていたし、不安でした。最後は詰め寄れなかったけど良くはなっていると感じました」と大物クラスのスピードに対応し自信を取り戻した。(netkeirin特派員)