2025/01/28(火) 09:45 0 1
準決勝8Rを逃げ切った鈴木涼介のモチベーションは最高潮だ。昨年の12月21日が初日だった取手から、中2日、中4日、中4日、中3日、中3日で今節が6節目。年末から走りっぱなしだが全て決勝に進出している。疲れを吹き飛ばす原動力になっているのは愛する妻と、そして、もうすぐ生まれてくる第1子の存在だ。
「予定日が迫ってきて、もういつ生まれてもいい状況になってます。もっともっと頑張らないといけない。嫁もいろいろな人のレースを見ていて、まだ出産もしていないのに早く走りたそうです」
妻はガールズケイリンの鈴木樹里。待望の第1子誕生の瞬間が近づいているようだ。少しでも稼ぎたいモチベーションになっているのは間違いない。
「思ったよりも疲れを感じていないし、動けていると思う。準決勝は意図的に誘導を残して引いた。別線が叩き合ってくれればラッキーと思いながら。そうならなかったけど、行くべきポイントでしっかり行けたし、ラインで決められた。距離も踏めている。決勝も力を出し切りたい」
準決勝は、強敵の荒川達郎が白戸淳太郎の強烈ブロックに遭い(白戸は失格)不発に。しかし、その流れを作ったのは間違いなく鈴木の積極性と反応の良さだった。連日、果敢に風を切っている鈴木が決勝で唯一のライン3車。動向が最大のポイントになるだろうし、6節ぶりのV奪取となれば、出産を控えている愛妻にこれ以上ないプレゼントとなるだろう。(netkeirin特派員)