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思わぬドラマが! 予想歴60数年の私をもってしても最高に面白いのが共同通信社杯 “コンドルの提言”第4弾

アプリ限定 2021/09/12(日) 18:00 0 14

この道60年、九州の競輪専門紙「コンドル」の名物社長・武田一康氏がお届けする“コンドルの提言”。第四弾のテーマは「自動番組編成」です。17日から行われる共同通信社杯は自動番組編成で行われます。社長のご意見をどうぞご覧ください。

「自動番組編成の“共同通信社杯”は我々報道陣も取材のし甲斐がある」と語ってくれた武田一康氏(中)

自動番組編成は大歓迎 どうせなら全て

 共同通信社杯が特別(GII)として年1回開催に定着したのを機に、番組のマンネリ化を防ぐため、SSと高得点者を優遇する特選制度を撤廃して、1次2次予選はなるべくSSがぶつからない自動番組に。私個人としてはこれは大歓迎。これで思わぬドラマが、これ迄はラインに縛られてたのから解放され、地域の垣根を越えた新しい人脈が発生。我々報道陣も取材のし甲斐があるし、予想は横並びでなく、記者の技量が問われる事に。予想歴60数年の私の経験が生かせると言うもの。思い通り決まれば鼻高々な反面、読みが外れた時は反省以上に更に勉強すれば良いだけの話。

 自動番組に成り、第31回2015年の防府迄はファンに受けてたのに、32回の富山からガクンと売り上げが落ちたのは、ファンが望んでるのは考えさせる番組より、解りやすいマンネリ化した手組みの方だったみたいなのは残念。

 どうせなら、1次2次予選だけでなく、準決勝そして負け戦も全て自動にしてみたらが老記者の提言。コロナ禍で一人勝ち状態のボートレースに抵抗するなら、真似をして簡単にするんでなく「競輪」は人間が極限まで体を鍛え、優秀な頭脳を駆使して競う唯一の公営ギャンブルだと言う事を若者に浸透させるのも浮上の策かと、そう考えてるのは私だけではないと思いますが。

兄弟で同じレースに “妙”であり“最高”に面白いのが「自動番組」

 自動番組の妙は、決勝でしか実現しない兄弟での同一レースが1次予選ないし2次予選で実現した事。村上兄弟(義弘・博幸)は何度かあり、無論連係してますが、驚いたのは3年前の武雄共同杯3年前の武雄共同杯、1次予選の10Rで山田英明・庸平の兄弟が初めて一緒に成り、当然並ぶものと決め付け「どっちが前」と訊いたら、返って来た答えは何と別々。

地元ビッグレースに挑んだ山田英明(左)&庸平兄弟。初日から兄弟で同じレースという奇跡的な状況も、2人が下した決断はまさかの別線勝負だった…(撮影:島尻譲)

武田社長がいたく感動したという共同通信社杯(2017年9月15日初日10R、提供公益財団法人JKA)

 兄英明としては予選から弟庸平を番手捲りするのは忍びなかったからの思いやり。結果は守澤太志の逃げを庸平がカク乱し3番手に入ったのを、英明が園田匠を連れて本命で決まったレース。共同杯ならではでした。

 結論は、特別はGIが年6回、GIIは年3回開催される中で最高に面白いのが「自動番組」の共同通信社杯。全力で応援します。岐阜共同杯の目玉は地元、山口拳矢にライバル町田太我(※欠場となりました)・石原颯の117期の超ルーキーの挑戦です。

 武田一康

コンドル出版社代表取締役社長。昭和23年4月24日生まれ。小学生の頃から競輪場へ出入りし、予想台に立つ父の英才教育のもと感性を磨き、19歳から予想業に携わる。新聞業務は実弟の圭二氏(コンドル社・専務)、そして幸三氏との巧みな連係プレーで毎日円滑に製作されている。競輪歴60数年のキャリアに裏打ちされた莫大なデータと情報と経験値を基に、歯に衣を着せぬコメントで競輪界の矛盾や問題点を様々なかたちで提起している業界のご意見番的存在。

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