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【北条早雲杯争奪戦】田中晴基が追い込み宣言「南関の小倉竜二と呼ばれるように」

2021/08/27(金) 15:00 0 2

小田原競輪場で開催されている「北条早雲杯争奪戦(GIII)」は、27日に2日目を迎えた。二次予選7Rで2着に入った田中晴基に話を聞いた。

自力から追い込みに変わる田中晴基。転換のきっかけについてはある2人の『大物』の名前を挙げて丁寧に説明してくれた。

 二次予選2着で共同会見の場に現れた田中晴基が「もう自力は出しません。これからは追い込みでやっていきます」と宣言したからビックリ。

「やめようと思ったキッカケは今年の2月の平記念。自分は南関のマーク屋では松坂英司さん、内藤秀久さん、望月永悟さんの3人を尊敬しているんですが、そこで英司さんと一緒のレースがあって、全然動けず迷惑をかけてしまったんです。頑張ろうって気持ちがあるのに体が反応しないんだから、これはヤバいな、自力はキツいなと思うようになって、今年中に変わろうと決めました」。

 なぜこのタイミング? と思ったが、これにもちゃんと理由があるようで、2人の『大物』の名前を挙げて丁寧に説明してくれた。

「自分が25歳の時、山口幸二さんがグランプリを獲った次の年なんですが、名古屋の宿舎のバス移動でたまたま幸二さんの隣の席になって、『自力じゃ全く勝てません。限界感じてます』と相談したら、『変わるのはまだ早い。30歳まで頑張ってみろ』と言われて、グランプリ王者がそう言うなら30歳までやってみようとなったんです。それから5年経って30歳になった時に、今度は松山記念の風呂場で村上義弘さんと話す機会があって、『今のサプリメントやトレーニング理論があれば35歳まではイケるぞ』と言われてしまい…(笑)。自分はもともと村上さんが憧れの人だったし、そんな人にそう言われたら、やるしかないですよね(笑)。そういうのもあって35歳までは自力で頑張って、今このタイミングで変わろうというわけです」。

 童顔で高校生みたいな雰囲気の田中だが、レースになれば厳しいヨコもガンガン使って、これまで多くの選手を仕留めてきたハンター。「自分もこっち(追い込み)の方が向いていると思います」と言っていたし、すぐに『追い込みの田中』として定着するだろう。今後どういう選手になりたいか? と聞いてみると、「南関の小倉竜二と呼ばれたい(笑)。小倉さんは男が惚れる男だし、やるべきことをしっかりやって、周りから信頼される選手になれれば…」と良い表情で答えてくれた。(アオケイ・長谷川記者)

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