「91.3％」

　堀江の決勝進出率だ。過去23回出場し、決勝進出を逃したのは2回だけ。優勝回数は14回と圧倒的な数字を残す。

　もちろん、今節も断トツの優勝候補。しかし、堀江の表情は浮かない。

「前走の伊東で連日、体の感覚は悪くないけど、最後タレてしまう感じがあった。要因が腰痛なのか脚なのか…。体調不良も続いて練習量が一時に比べると減っているのも要因なのかも。今回も地区プロを挟んできて疲れがあったし、自転車には乗っていない。貯金している力で戦えれば」

　それでも、しっかりとタイムトライアルでは一番時計を計測。

「ここ最近の中では良い方ですね。状態のわりにタイムは出たかな。ただ、レースで長い距離を行けるかは走ってみないと分からない。いつもなら全力で踏める距離は2周ですけど…」

　やや不安は残るものの、それをカバーできるものが堀江にはある。テクニックと経験を駆使して15回目のVを目指す。(アオケイ・八角記者)