アプリ限定 2024/11/24(日) 00:10 0 5
まずは過去3年のGI決勝成績を比較してみよう。
S班は無傷4連勝で勝ち上がった松浦悠士と、初日に大敗を喫したものの立て直し3連勝の脇本雄太の2名が決勝に駒を進めた。
“S班維持”がかかっていた佐藤慎太郎と山口拳矢が二予敗退、深谷知広は準決の落車で姿を消し、ラストチャンスに挑めるのは松浦ひとりとなった。
過去3年のGI決勝成績
選手名 | 回数 | 勝率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|
松浦悠士 | 5 | 0% | 40% | 80% |
脇本雄太 | 8 | 25% | 25% | 25% |
荒井崇博 | 3 | 0% | 0% | 0% |
寺崎浩平 | 2 | 0% | 0% | 0% |
松谷秀幸 | 1 | 0% | 0% | 0% |
村上博幸 | 0 | 0% | 0% | 0% |
犬伏湧也 | 3 | 0% | 0% | 0% |
菅田壱道 | 0 | 0% | 0% | 0% |
浅井康太 | 3 | 0% | 0% | 0% |
GI決勝成績を見てみると、松浦と脇本以外は過去3年で誰も車券に絡んでいない。3連対率を見ると松浦が優勢だが、優勝があるのは脇本(2回)だけだ。今年GI優出のなかった松浦は、昨年の競輪祭決勝以来のGI決勝で“赤パン死守”に挑む。
次に23日に発表されたコメントをもとに、各選手の位置別成績を表にまとめた。
決勝の並びは、3車ラインが二つとなった。まず近畿が寺崎浩平-脇本雄太-村上博幸、中四国の犬伏湧也-松浦悠士の後ろに荒井崇博。東は北日本の菅田壱道に南関東の松谷秀幸が付き、中部の浅井康太は単騎となった。
過去3年の位置別成績
選手名 | 位置 | 勝率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|
松浦悠士 | 番手 | 39.3% | 66.7% | 76.1% |
脇本雄太 | 番手 | 64.7% | 70.6% | 70.6% |
荒井崇博 | 3番手 以降 | 16.7% | 38.9% | 55.6% |
寺崎浩平 | 先頭 | 25.5% | 43.8% | 53.3% |
松谷秀幸 | 番手 | 24% | 47.4% | 60.8% |
村上博幸 | 3番手 以降 | 6.2% | 21.9% | 43.8% |
犬伏湧也 | 先頭 | 42.8% | 58.8% | 65.6% |
菅田壱道 | 先頭 | 19.4% | 34.4% | 48.8% |
浅井康太 | 単騎 | 20% | 25% | 37.5% |
番手戦の脇本雄太の勝率が圧倒的という結果に。過去3回の番手戦の回数は17回とそこまで多くないが、勝率は6割を上回る。
次点が犬伏湧也で、出場するレースのほとんどがラインの先頭だが勝率4割を超えている。
松浦悠士はラインの先頭と番手戦が同数(117回)。番手戦のほうが成績はいいが、勝率は4割を切っている。3連対率で見ると76%と脇本より高くなるが、位置別データの上では「脇本のほうが優勝に近い」という数字が出ている。
松浦・脇本以外は決勝メンバーは直近GIでの連対がなかったが、位置別で見ると当然ながら普段しっかり車券に貢献している選手ばかり。北日本の菅田壱道の番手を回る松谷秀幸も侮れない選手のひとりで、今年2月のGI全日本選抜のファイナリスト(5着)だ。番手戦の3連対率は6割を超えており、車券では押さえておきたい。
一次予選は1走目で8着に沈むも2走目で“勝負駆け”を成功させ、準決勝では近畿3番手から決勝に勝ち上がった浅井康太は単騎戦となった。
ただ、浅井の単騎成績はやや苦しい数字。過去3年で40回単騎戦があり、1着は8回、3連対率は4割を切っている。ここは5年ぶりのS班復帰へ、勝負師ぶりを発揮するか。
犬伏も寺崎浩平も3連対率が高く、データ上は「切りにくい」。車券推理の難易度は非常に高いが、ついに年末のKEIRINグランプリ出場選手が決まる“クライマックスの一戦”を迎える。
泣いても笑っても“今年最後のGI”。勝利の女神は誰に微笑むのか? ここまで波乱の連続となった競輪祭、その結末を楽しみに待ちたい。