2024/11/01(金) 10:00 0 2
防府競輪場で1日に初日を迎えた「周防国府杯争奪戦(GIII)」。BSの位置取りも想定した本格競輪予想を提供する「倉本匠馬」が今シリーズの展望を紹介します。
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いよいよ今年も残り2ヶ月となり、賞金ランキングもほぼ上位勢が固まりつつある中で行われる今回のレース。深谷知広辺りについてはランキング10位で他のメンバーと比較しても、是が非でも賞金加算しておきたい実情があるだろう。
また、来季のSS班のチャンスがあるのは上位15人程度であるが、深谷を除いた中では、今回については賞金よりも何と言ってもリニューアル後初の記念で清水裕友の7連覇がかかる一戦。メンバーも相当豪華な印象で、バンクも多少の変化があったように見えるので、その辺りを含めてしっかりと見て行きたい。
まずバンクの特徴としては1周が333mで、見なし直線は42.5mとその辺りはリニューアルしても大きな変化がない印象で、特に気にする必要がなさそうだ。ただ、軽くてクセのないバンクになった可能性があるので、レベルの高い今回のメンバーで、どの程度のラップを刻んでいるのか、初日から注視しておくべきだろう。
また、新選手宿舎完成も風への影響に大きく関わっていく可能性があるので、その辺りにも注意したい。
とにかくリニューアル後の今までの開催結果よりも高いレベルで9車立てになって、どういった結果が出るのか、注目して見た上で2日目以降に生かしていきたいところだ。
パリ五輪では非常に残念な形で終わってしまったが、333mバンクで軽いイメージがあるならば、まさしく力を最大限に発揮する舞台。中四国勢に有力選手が固まってるだけあって、後ろのガードも期待できるだけに優勝候補筆頭だろう。地元の清水すら凌駕するスピードが見れそうで、ワールドワイドのスピードに期待したいところだ。
地元との相性は言わずもがなであるが、一瞬の切れ味はまさしく競馬で言うアーモンドアイやドウデュースを彷彿とさせる走り。そういう意味では、400mバンクよりも短い距離でスパッとキレるスピードを生かせる333mは結果を出して当然と言える舞台。もちろん今年も優勝候補の1人と言えそうで、下手には逆らえない存在と言えるだろう。
上記2人と比較するとスピード的には圧倒的に劣るものの、曲者で上位の選手を脅かす可能性があるのはこの選手。どういった乗り方もできる自在性のあるタイプで、中国勢有利のレースに一矢を報いるならばこういう選手だろう。決勝に残った場合は要注意の一人として覚えておきたいところで、逆転あるならばこの辺りと見ている。
上記に主に優勝が期待できるSS班の清水とパリ五輪で素晴らしい走りを見せた太田海也などかなりの注目が集まる選手を取り上げたが、それ以外の選手にもチャンスは十分にある。もちろん、SS班で侮れない深谷や山口拳矢、賞金ランキング上位の吉田拓矢、先行選手がかなり安定しているので地元地区の中四国勢にはかなり注意が必要だ。決勝に関してはかなりラインが長くなる可能性があるので、番組編成や他地区の勝ち上がり選手をチェックしていきたい。