2024/08/24(土) 21:45 0 4
記者がコラムで書いている、不運なレーサーシリーズで、自分の中での二大巨頭は會田正一と前田拓也。当時、ヨコの甘さもあり、時代に合わず、マーク屋全盛期だから報われない選手だった。もし、彼らが今の時代に全盛期を迎えていれば、間違いなくタイトルを獲っている。
近畿には脇本雄太と古性優作がおり、南関も深谷知広、北井佑季、郡司浩平と自力選手の宝庫だ。
會田正一は「年間で言えば競走得点は6位で、賞金は7200万円稼いで11位。千葉にはグランドスラマーの滝沢正光さん、鈴木誠さん、亡くなった東出剛さんがいたから4番目の男と言われていた。だから記念でなく、ほとんどFI回り。西武園のバンクレコードを樹立したのは1996年だから28年間、破られていない。単騎の三宅伸が捲り、それを滝沢さんが追い掛けた。ごちゃごちゃっとした所を突っ込んだら10秒6。あれは計測の誤りかもしれないけどね(笑)。他にも弥彦でタイ記録の捲り追い込みもある。あれが、選手になり一番脚が回っていた(笑顔)」。
最近のエピソードとして「ヨコには煩い成清貴之から、マーク技術が確りしてきたと誉めてもらった。あの成清が言うのだから本物だと思うよ。今の技術力と、精神力があったら、俺の競輪人生も違った…」。
間違いなく、競輪選手として成功者だが、"惜しい男"で"獲れそうで獲れなかった男"だからファンから愛されるのだろう。(町田洋一)