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【よさこい賞争覇戦】番手勝負か単騎で走るか 悩みに悩む佐藤慎太郎が出した結論は…

2021/07/31(土) 21:00 1 11

高知競輪で開催されている「よさこい賞争覇戦(GIII)」は1日に最終日を迎える。決勝戦を走るS級S班の佐藤慎太郎に話を聞いた。

悩みに悩む佐藤慎太郎。“想定外の”決勝に何を思う…

 抜群の判断力と強烈な突っ込みで準決を1着でクリアした佐藤慎太郎だが、“相棒”の新山響平が落車&脱落したことで笑顔はなし。「響平と上がれるもんだとばかり思っていたから複雑な気分。これで明日の決勝が難しくなったね」。

 最近はずっと順調で目標にも恵まれていたし、こういう険しい顔の慎太郎を見るのは久々だが、それもそのはず、勝負の決勝戦は北日本1人で”足場”不在の厳しいメンバーとなったのだ。

佐藤慎太郎(福島)
眞杉匠(栃木)
石原颯(香川)
中川誠一郎(熊本)
河村雅章(東京)
山中貴雄(高知)
長島大介(栃木)
志村太賀(山梨)
坂本健太郎(福岡)

 並びを簡単に説明すると関東は4人でまとまり②⑦⑤⑧。四国と九州は準決と同じで③⑥と④⑨。①佐藤だけが1人ぼっちになってしまった。

 メンバーを見て最初は「決めずにやる感じかな」と言っていたが、それから数分経って「やっぱり眞杉の番手かな。うーん、でも長島には世話になっているし…。栃木の3番手っていうのもあるけど、それはやっぱりないかぁ…。行くならハコか、決めずにやるか。その二択だね」と珍しく悩みまくり。

 それを遠くの方で見ていた坂本健太郎が「ちょっと焚き付けてきますか」と言って佐藤のところに近づき、「SSが決めずにフラフラ走るわけにはいかんでしょう。勝負ですよ、勝負。そしたら俺らが捲りやすくなるから(笑)」とニヤニヤ楽しそう。

坂本健太郎(右)の“口撃”を見事にいなすも、やはりどこか複雑な面持ちの佐藤慎太郎

 すると佐藤は「オッケー。分かった。そこまで言われたら行くしかないよね。奇をてらって、誠一郎のハコ。そこで健太郎と勝負します!」とお約束の小ボケを挟んで、周囲はみんな大爆笑だが、その後すぐに真顔になり、「そういうのはもういいね(笑)。決めました。自分でやることにします」と1人で走ることを宣言。

「長島には前に先行してもらっているし、世話になった選手にドンからは行きにくい。1回は顔を立ててあげないとね。もちろん、決めずにって言っても(番手に)行くかもしれないし、そこらへんはあくまで流れの中での判断になる。1人でも優勝を目指して頑張ります!」と力強く語った。(アオケイ・長谷川記者)

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