2024/07/13(土) 10:00 0 4
松戸競輪場で13日から開催する「サマーナイトフェスティバル(GII)」。前週回収率1位となり、絶好調の「水鳥会長」が今シリーズの展望と注目選手を紹介します。
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今年は松戸競輪場で行われる「サマーナイトフェスティバル(GII)」。
ご存知の通り33バンクでみなし直線は全国で3番目に短く、3コーナーのビジョンでの確認も手伝って、圧倒的に先行有利なバンクとなる。また、もう一つの特徴であるカントの緩さ。コーナーが膨らみやすく捲りが決まりづらい面もあり、先手ラインでの決着が多くなる可能性が高い。
今年のシリーズに目を向けると先ずは松浦悠士の夜王4連覇に注目が集まる。今年は今ひとつ波に乗れない松浦は折り返し点を過ぎ、そろそろ賞金面含め焦りが出る頃。験の良い今大会で運をも味方に付け、何とか流れを掴みたい所だろう。
今開催不参加だが平原康多のダービー復活Vから勢いある関東勢は、若手タレント揃いで今回も層の厚さ生かした連係でシリーズの中心となってくる。
同じく勢いある南関勢にも注目。「高松宮記念杯競輪(GI)」を獲り、年内は南関の牽引を全力で買って出るであろう北井佑季が、暴れ回り南関勢を決勝戦に送り込んでくるか。地元グランプリ控える深谷知広が未だ未冠だけに賞金の上積みは必須。松井宏佑も北井に遅れは取るまいと奮起してくるだろう。ただ地元期待の岩本俊介が低調気味なのは心配なところ。
瀬戸内は地元V決めて乗り込んでくる犬伏湧也を筆頭に、S2班ながら先行力ある石原颯もいる。清水裕友、松浦は目標に事欠かさず順当に勝ち上がってくる。九州は若手機動型が自在傾向で松戸バンクではやや苦戦。北勢は機動型の層が薄く苦戦必至で新山響平、新田祐大の運びに全てが懸かる。
中部近畿はもちろん脇本雄太、古性優作中心となるが、短走路得意ではない脇本次第では総倒れも。藤井侑吾、寺崎浩平以外は捲り型多く位置取りが全てとなってくる。
ガールズケイリンフェスティバルでも夜の女王の座を巡って激しい攻防が予想される。
児玉碧衣、坂口楓華、尾崎睦が中心となるも、男子に比べて遥かに仕掛けが遅いガールズだけに、人気選手が後手を踏まされ波乱が起きる可能性も高いだろう。比較的仕掛け早い太田美穂、山原さくら、尾方真生らの先制攻撃でレースが乱れる可能性も十分。格下ながら積極的な走りが売りモノの畠山ひすいの逃げも侮れず穴の立役者となる場面もある。
何といっても今シリーズは4連覇が懸かる松浦に注目が集まる。幾度となく不調を乗り越えてきた車だけに、そろそろ本領発揮となりそうな予感。しかしながら今年も折り返しを過ぎグランプリに向け焦りが出てくる頃。その焦りが仇とならなければ良いが…。験の良い今大会で復活の狼煙を上げられるか。
層が薄く苦戦続きの中部に光を差し込みつつある藤井。ツボに入った時のカマシ一撃はトップクラスを脅かすまでに成長した。押さえて駆けた時に課題が残るものの、好枠からのカマシ展開が予想されるレースなら一波乱起こせる逃げは十分に持ち合わせている。
庭である奈良バンクも短走路だけに33の仕掛け所を熟知した走りは期待が膨らむ。持ち味である緩んだ所は見逃さない迷いのない仕掛けで上位を狙う。準優、決勝の大事な場面で脇本の番手が転がり込んでくる可能性もあり、ダークホース的なV候補となるだろう。
4月の高知記念(よさこい賞争覇戦)Vから破竹の勢いで函館GIII(ミリオンナイトカップ)も制した阿部。器用な面もあり立ち遅れが少ない車で、好位確保からの捲り一撃は中穴党の狙い目となる。若さと勢いに自信も加わって上位にとっては脅威の一車。
その他にも、地元で気合い入るインの魔術師和田健太郎、北井に先を越され燃えているはずのスピードスター松井宏佑、S2班ながら先行力はトップクラスと引けを取らない石原颯、半年ぶりの復帰戦でいきなり久留米GIIIを制した山崎賢人らに注目。