2024/06/26(水) 19:00 0 2
地元の久保光司が翌日の対戦相手に富武大の名前を見つけると「あー」と言葉にならないうめき声を漏らした。
「同学年で高校、大学の時から仲がいいんですよ。今乗ってるフレームも富君からもらったんです。去年の9月にここ(武雄)で優勝したり、縁起がいいフレームです。そっかぁ初日から当たりましたか〜。一緒の開催は何回かあったけど、戦うのは初めてです。大学は向こうが明治で、僕は日体大でした」
幾度も大会等で顔を合わせたのだろう。7月からS級に初昇格する同学年から譲り受けたフレームで、ひと泡吹かせる事は出来るのだろうか。話はそこから、日体大時代の思い出へと進んでいった。
「1年の時に4年生だったのが小林泰正さん。いまやスターレーサーですね! 1個上が松岡辰泰さん。今でも時々、一緒に練習させてもらったりしてます。同学年が桑名僚也で、1個下が安彦統賀、村田祐樹、松本京太、(ガールズケイリンの)松本詩乃がいましたね」
オールスターでGI初出場が決まった村田の名前が飛び出した。
「実はアイツ、大学2年まで中距離をやってて、全然花咲かず、だったんです。で、松岡さんや僕たちに“短距離やっていいですか?”って。で、来い来い! ってなって転向したら、バカみたいに強くなったんですよ。あの決断がなかったら今の彼はなかったでしょうね。あれ、俺だけA級2班じゃないですか(123期の松本京太も2班)! もっと頑張らなきゃ」
素質、アマチュア時代の実績を考えたら、このままくすぶっているわけにはいかない。まずは地元戦の初日、強敵を相手に予選突破を目指す。(netkeirin特派員)