2024/06/17(月) 12:15 1 4
初日1Rは前受けを選択した森佑樹が、ベテラン浦山一栄を相手に突っ張り先行から逃げ切って白星スタート。単騎を選択していた海野敦男が先手ラインに切り替えて3着に入線した。レース後、勝った森は「海野さんと走りたかったんです。良かった」と笑顔。年齢も地区もまったく違う2人は意外なところで初対面していた。
「高校3年の時、ほぼ20年前ですかね。しずおか国体(03年)で、海野さんが誘導員をしていたんです。ケイリンの予選だったかな。僕は競輪マニアだったので、当時バリバリS級の海野さんでめちゃめちゃテンションが上がって。雲の上の存在の人でしたから。そうしたら海野さん、周回誤認をして再発走になったんですよ! 前代未聞ですよ(笑い)。忘れもしませんね。予選で負けたけど、かなり印象に残ってます。選手になって海野さんと同じ開催なった時にその事を伝えました。僕がA級に上がっても海野さんはS級、海野さんがA級に落ちた時は僕がチャレンジで、なかなか一緒のレースを走ることがなかったんです。だから一緒のレースを走れて嬉しかったですね」
これを海野に伝えると「周回誤認をしたのはもちろん覚えてるよ。退避したら、ピストルがパン! って鳴って、誰だよ(やらかしたのは)って思ったら俺だった(苦笑)。以前に森君からそれを聞いて驚いた。まさかあの時、後ろでレースしてた子が選手になるとは思わなかったので。嬉しいと言ってくれて嬉しいね。緊張してる中で再発走って、心の中では怒っただろうなぁ」と懐かしそうに振り返った。
こういった形でまさかの再会があるのも公営競技では競輪だけだろう。(netkeirin特派員)