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【高松宮記念杯競輪】ケイリン女子部・二宮歩美の岸和田GI潜入レポート/開催2日目

2024/06/12(水) 19:30 0 4

岸和田競輪場高松宮記念杯競輪・パールカップ(GI)」は12日、開催2日目を迎えました。前検日、初日に続き、ケイリン女子部・二宮歩美部長が現地で潜入取材を敢行!今回も開催の雰囲気や選手のコメントなど現地からのレポートを盛りだくさんにお届けします!

“現場の勝手”

 通称“雨の宮記念杯“で知られている高松宮記念杯(GI)ですが、今年は毎日快晴の中、開催が行われています。むしろ油断すると一瞬で焼けてしまうくらい日差しが強い!

シリーズ2日目も好天に恵まれた

 まったく現場の勝手がわかっていない私はなんの対策も考えていませんでしたが、現場慣れしている女性カメラマンさんなどは皆さま、日焼け止めはもちろん、サングラスに帽子やフェイスカバー、アームウォーマーととにかく素肌の一切を隠し、鉄壁の日焼け対策で完璧防御の姿勢で感銘を受けました。

 そして“現場の勝手”をキーワードにすると、今年初めてパールカップに出場した石井貴子選手がGI初出場かつ岸和田競輪場も丸5年振りとのことで、かなり現場の勝手には戸惑っているとのコメントが。

石井貴子選手

「去年はこの開催を走れなかったのでシューズ一つにしてもどこで履いたらいいかなど、導線や勝手がわからず、一連の流れがスムーズに行かなかったとこもありましたが、明日以降は慣れてくるかと」。

 ガールズケイリンのTOPクラスに交じり、常に第一線で活躍しガールズグランプリに3度も出場していた選手だったが、2021年から度重なる落車に悩まされ、一度は選手生命の危機まであったのだとか。そこからの復活で、ついに初のガールズGIに出場。

 記者さんから「実際にGIの舞台を一走してみてどうですか?」との質問に、すぐに答えるわけではなく、しっかりと質問を受け止めて、少し考えているのか思い起こしているのか静寂の間ができ、一瞬、共同会見の場にいい意味で緊張感が走り、その後、ゆっくりと大事に気持ちと言葉を扱う形で話し始めた。

「ん〜、、、(少しの静寂な間合いがあり)、、発送機についた瞬間に落車して大怪我した時のことや気持ちがこみ上げてきて“ここからがスタートだな”と感じました。位置を厳しくとろうと思っていた。初日は奥井さんにぴったりマーク出来て恵まれた。2日目は位置取りを初日のように考えてとれなかったけれど、決勝に乗れてとにかくよかったです」と話す通り、初日は石井選手の得意の好位からの最後、ゴール前での差しの技術がさく裂。

『そうだった、石井選手といえばこの得意技だった!』と思い出させてくれる目が覚める戦法をGIの舞台でお見舞いしていたのが印象的でした。

 それにしても間合いって本当に大事なんだなって石井選手の受け答えを見ていて思わされました。私だったら、とにかく質問やボールを投げられたら、レスポンスよく瞬時に返さないととか重く捉えられすぎてもだしな…と思うと、本当はちゃんと置きにいきたいところだったり、真剣に受け止めてほしい時なのに、軽くなりがちなので石井選手を見習って、たまには一旦、飲み込んでゆっくりと言葉を大事に発信していくことにも挑戦してみようかと!

競輪は活力の源!

奥井迪選手

 そしてもう一名上げるなら奥井迪選手のパワフルさが目立っていました。

「やることはやってきた。後は気持ちの面だと思っていたが山原さくらさんに“時はきた”と言って貰った。4月のオールガールズGIに向けてやってきたことが今回につながっていて活きてきているので無駄なことは何一つないんだなと。今日も後ろに尾崎さんなど捲ってくる選手がいたのは見えたが、自分は合わせて出ていく器用さはないのでホームからはどちらにしても仕掛けようと思いながら、自分のタイミングで行きました」と言っていたが、とにかく強い! そして大きな舞台で迷わず、長い距離を踏んでいく潔さがかかっこよくて、活力を貰う。

 更に初日は出切ってから、巻き返されないように踏み直すことも考えながら走っていたそうで、先行のクオリティーにも更に磨きをかけているコメントを聞くことが出来て刺激を貰いました。ついつい40代を目の前にして、心身の変化や世代のギャップなどいろんなことに心が折れそうになり、自分のスタイルを見失いそうになる時があります。

 そんなときに今回でいう奥井さんを見ていると、それでもしっかりと自分の強みを生かし、性能を強化している姿を見ると、朽ち果てていきそうな枯れた心身に活力を注入された気分になり、もう少しだけ私も頑張ってみようと思えたり。

 だからこそ石井選手にもフォーカスさせていただきましたが、他にも今回掲載しきれなかった選手の方々からたくさんプラスのパワーを貰い、書ききれないのが残念なくらい競輪は私の活力の源!

 それでは最後に…

 誰よりもたくさん話して、ここでは書けないような話をたくさんした石井寛子選手についてはまたどこかで記事に出来たらと思いながら、今回は締め括りたいと思います。

石井寛子選手と二宮歩美部長

 私の潜入取材レポートは今日までですが、ぜひ、最終日まで高松宮記念杯Gをお楽しみください。

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