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【西武園競輪・ミッドナイト】鈴木涼介が苦渋の決断「本当は磯島君の番手を回りたかったけど…」

2021/07/12(月) 11:30 0 0

西武園競輪場で行われる「WinTicket杯」は12日が最終日。9RのA級決勝は磯島成介鈴木涼介の2分戦となったが、並びの経緯を聞いてみた。

並びを話し合う北日本勢(左から磯島成介大崎和也鈴木涼介)

 準決勝7Rで勝ち上がりを決めた鈴木涼介は、8R終了後に「大崎さんも良いと言ってくれたので磯島君が上がってきたら、決勝は番手を回りたい」と意思表示した。そして思惑通り磯島も勝ち上がりに成功。磯島成介-鈴木涼介-大崎和也で北ラインを形成するはずだったが…。

 決勝メンバーを見渡すと、自力タイプは磯島と鈴木だけ。北日本で結束となると、分断される可能性があった。鈴木は長考の末に「別でやります」と自力戦を表明。「まだこれからも自力でやっていくし、競りになる可能性があるのは…。今回は割り切って青森勢と分かれます」と苦しい胸の内を明かした。

 北勢別線を喜んだのは南関勢だ。点数トップの須藤悟は「鈴木君の番手を先に主張して(北別線を仕向けるのは)っていうのは競輪道としても違うと思うし、まずは(北勢の)コメントを待った。分かれてもらうのが一番だったので良かったです(笑)。宿口さんも『点数持ってるんだし先に決めて』と言って気を遣ってくれた。南関の先輩たちの許可をもらって自分は鈴木にいきます」と番手戦に名乗りを上げた。

 次に点数を持つ深澤伸介は「磯島は冬期移動仲間(磯島が毎年静岡へ冬期移動している)だし、そこの3番手にいきたい」と青森勢後位を選択し、奥原亨は「追い込みとしての経験値を上げていきたいし、3番手も勉強もしないと。鈴木君、須藤君の後ろを固めます」。

 これを聞いた地元の宿口潤平が最後にコメントし「3対3になるなら自分は単騎でやります。相手が強いし優勝は無理だろうけど、一応、頑張ってみます(笑)」と並びが決まった。

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