九州別線の中村翔平は単騎戦を選択。相手は野口率いる4車ラインに単騎が二人。点数がない中村は6番車と後方からの組み立てになる。それでも勝負処では野口の番手に追い上げ外から競り込む。同じく九州の山崎岳志を競り落とし、見事に2着を確保した。

「腹を括っていました。今日のメンバーでアレしかないなと。山崎さんには(ラインを組んで)お世話になったこともあるし、内から(競りに)行くのはダサい。外から行こうと決めていた」と男らしいスタイルで見事に活路を開いた。

　今でこそ点数を落としているが、ちょっと前までは90点以上あった何でも屋。

「ヘルニアの手術をしたのでまだ戻っていない」と本人は言うが、あれだけの勝負根性があるなら現状でも十分勝負になる。

　直近の競走得点は80点ちょっと。穴党は今でこそ「買い」だろう。(アオケイ・石濱記者)