伊藤成紀は4月末の青森参戦後、中0日で向日町に出場。しかし初日に落車してしまい途中欠場となった。次走の予定は10日からの平塚だったが、前検日の流用で、急遽今シリーズに参戦してきた。

「流用の連絡をもらった時はめちゃくちゃ迷いました。落車で首を痛めて精密検査を受けるかどうか考えていたくらいなので。でも選手はみんな痛いところがあるし、今はレースをたくさん走ったり一生懸命練習に打ち込んで、力を付け直す時期だと思っているので、走ることに意味があると思い流用を受けました」

　初日は後ろに同郷の大先輩である中澤孝之を従えての一戦。3番手にこだわると並走が長引きなかなか仕掛けることができなかったが、最後の直線で外に車を持ち出すと鋭くアタマまで突き抜けた。

「自分のスタイル的には引いて巻き返すのが普通なんですけど、後ろに孝之さんがいたので6、7番手にはなりたくないなった。結局自分だけになっちゃいましたが」と申し訳なさそうにしていたが、栄えある"岐阜ミッドナイト最初の勝利者"となった。(netkeirin特派員)