長らくS級上位で戦ってきた望月裕一郎だが近ごろは元気がなく、直近の点数はついに80点台まで落ち込んでしまった。実力者の成績が急激に落ちた時は、だいたいケガや体の不調などハッキリした原因があることが多いが、望月の場合は「本当に自分でもなぜかわからないんですよ」と首をかしげる。

「ケガとか痛い場所があるわけでもない。しっかり練習もしているんです」

　それでも幸いなことに、気力はまだ充実している。
「自分ができることはとにかく全部やっています。パーソナルトレーナーをつけて練習したり、直前は息子とも練習しました。今回はフレームを替えて臨んでみます。とにかくキッカケがあればかみ合ってくると思うので。そう信じてとにかく目の前の一戦一戦を大事に走っていくつもりです」

　もともとタテ脚の鋭さには定評があった選手。忘れた頃にどこかで高配当を演出してくれるかもしれない。穴党はしばらく望月に注目してみてはどうだろうか。(netkeirin特派員)