2024/03/19(火) 01:15 0 3
長い距離をちゅうちょすることなく踏む自慢のタテ脚は魅力のかたまりだ。初日は後半、失速して荒牧聖未に屈したが最後まで諦める事無く踏み続けて2着に踏みとどまった。2日目も打鐘すぎから勢いよく飛び出して2着に粘っており、自力選手として持ち場をまっとうしている。
「内容は違いましたが連日、自分のレースができています」と満足して決勝へと勝ち上がった。
タテ脚を出したい気持ちは強く、道中ではペースが上がる前からじんわりと車間を切っている。自力選手に特有の動きだが、熊谷はより顕著で、かなり早い段階から準備している。
「誘導がいなくなるとペースがガクっと落ちるんです。そうなると、そのまま詰めちゃうんですよ。車間がうまく開けられずに失敗したこともあったので、その辺を意識して空けています」と過去の失敗をふまえている。
決勝は2日間、力のこもった先行で魅せている加瀬加奈子やダッシュ機敏な荒牧聖未ら多彩な面々が揃うが、熊谷も決して負けていない。歴戦の先輩たちを相手に真っ向勝負で積極駆けに打って出る。(netkeirin特派員)