初日は特昇してきた坪内恒との対戦。どのように活路を開くのか注目されたが、藤井の取った作戦は前受けからの飛び付き策。マーク山崎泰己の援護もあり見事に番手に嵌まった。最後は抜きに行くも一杯となり山崎に交わされはしたが、クレバーな走りで準決勝に駒を進めた。

「飛び付きは数ある作戦の1つでした。風が強すぎて5番を突っ張るので結構脚を使ってしまい、かなりキツかったです」と苦しそうに語る。

「自分も何とか準決勝に上がれたけどもうお腹一杯」と話していたが準決勝は初日シード組の渋谷海の番手を回れる番組。

「渋谷君との連係は覚えていない！ でも同期だし頑張って連れて行ってもらいます」と嬉しいサプライズに思わず笑みがこぼれる。

　早い段階でS級も経験したが、近況はやや苦戦が続いていた。新年1発目に幸先のいいスタートを切りたいところ。(アオケイ・松野記者)