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【高松宮記念競輪】通算300勝を見事に勝ち取った稲川翔

2021/06/19(土) 19:30 0 3

岸和田競輪場の「第72回高松宮記念競輪(GI)」が19日に3日目を行った。最終日、決勝進出を決めた稲川翔に話を聞いた。

冷静な走りで勝利を勝ち取った稲川翔

 稲川翔は2日目の終了後に「地元で目指したい」と話をしていた通算300勝を準決勝で見事に有言実行した。道中は前を任せた野原雅也が打鐘前に落車するまさかのアクシデントに見舞われたが、慌てず騒がずクールに自力に転じて、強引まくりを見舞い混戦にケリを付けた。
「せっかく雅也がつくってくれた中団だったし、後ろに東口善朋さんもいたので仕掛けたかった。というより自然と体が反応しました」とレースを振り返る。

 前にいた阿竹智史の番手まくりを使う手もあったが色気は一切考えず、前に自ら外に持ち出した。阿竹に併わされながらも踏み続け、後ろから飛んできた松浦悠士をけん制するなど八面六臂の大立ち回りでの1着だ。脚はもちろんメンタルも間違いなく仕上がっている。

 決勝は近畿ただ1人となった。山崎賢人の番手が空いていたが「自分でやる!」ときっぱり。「魅力はあるけどここは地元。自分の力で勝ちたいです」と未練を残さずに総力戦を展開する。(netkeirin特派員)

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