本格デビュー戦で落車し、復帰後は苦しい戦いを強いられてきた日吉克実だが、近況は少しずつレース内容と着が良化してきた。この日は車番の不利もあってまくり不発となったが、前団に迫ったスピードは今後に期待を持たせるものだった。

「最近になってやっと、こうすればいいのかな、っていうのが少しずつわかってきました。1か月前に(鎖骨の)プレートを取って、そこから確定板に上がれたり1着も取れた。まだまだですけど、できることは確実に増えてきていると思います」

　初日のレース後には先行職人の坂木田雄介からアドバイスももらったようで「長年先行で戦っている方のお話だし、"その通りだな"って思うことが多かった。すぐにできるようになるわけじゃないけど、意識してやっていけば変わってくるはずなので。しっかり前に進んでいけるように頑張っていきたいと思います」。

　学生時代に陸上競技で名を馳せた実力者だけに身体能力の高さは折り紙付き。キッカケひとつで一気に飛躍する可能性を秘めている。(netkeirin特派員)