2023/12/14(木) 16:15 0 1
シリーズ開幕戦は九州ラインのワンツースリー。伊藤颯馬の捲りを追った坂本健太郎が1着。3番手回りの西田将士が3着に続いた。
西田は4大会ぶり2回目の地元記念参戦。前回は一次予選5着で勝ち上がりに失敗したが、今回は一次予選をクリアした。しかも伊藤が外にいた選手をドカしながら捲っていっただけに、坂本もワンテンポ遅れての追走に。その坂本が「あぁなっちゃったし、申し訳ないけど将士は付いてこれないだろうと思った。よく付いてきましたね」と言うほどの難しい展開だった。
「前がGIクラスなので追走に集中していた。踏み出しがキツかったけど、なんとか追いつけて良かった。記念は初日が勝負。良かったです。他力の追い込みは9車の方が戦いやすいですね。リカバリーも出来る。7車だと苦しくなったらダメですからね。本当に良かった」
調べてみると地元記念の勝ち上がりどころか、GIIIの二次予選進出自体が初めてだった。
「もうとにかく一戦一戦。地元の意地を見せて頑張りたい」
中学校時代から注目を集め、野球留学した福岡県の西日本短大付属高校時代は「1年で140キロを超えてました」と豪腕投手として鳴らしたが、肩を故障して外野手も兼任。日本文理大学時代は2年時に2番レフトで明治神宮大会優勝も経験した。それでも野球の道を諦め、高校時代にバッテリーを組んでいた松尾信太郎が競輪選手になったことを知って競輪選手を志した。
「競輪ではまだまだ追いつかないですけどね。もう40歳になったけど、まだまだ頑張ります」
二次予選は準決勝進出を目指して3着以内に入りたい。(netkeirin特派員)