2023/11/26(日) 18:15 0 4
ここまでの4走ともに風を切ることができず、持ち味半減の印象があった吉田だったが、最終日は思う存分に風を切り2着に逃げ粘った。
「駆けた時のイメージは新山(響平)さんだったけど、まったくカカっていなかった。軽やかさ? それ以前に甘いマスクが僕には足りなかった(笑)」と心寂しげにつぶやいたが、さすがに相手が悪かった。そればかりはどうにもこうにも…。
その代わりと言ってはなんだが、愛嬌たっぷりのぽっちゃりしたフォルムはとても親しみやすく、何より安心感があって良い。これは、さすがの新山も車を下げる究極のストロングポイントだ。
レースの話題に話を戻す。前場所の別府FIを完全Vで飾り意気揚々と乗り込んできたが、今シリーズは精彩を欠いた。なぜ力を出し切ることができなかったのか…。その原因を本人は明確に把握していた。
「敗因はフレームを代えたことでした。初日から3走目は練習での感じが良かったいつもと違うフレームを使ったんです。それがダメで4走目から元に戻したら、いきなり1着が取れた。初めからいつものフレームを使えばよかった」と振り返ったが、残り2走でリズムを整えられたのだから"終わり良ければすべて良し"だ。
ともすれば嫌な流れを引きずり迷走しかけたが、自ら断ち切ることができたのは大きな自信となったはず。まだ22歳と若い。こうした経験を重ねていき次への糧としていく。(netkeirin特派員)