2023/11/14(火) 22:15 0 4
黒瀬浩太郎が切って、前受けの水森湧太が2番手を確保。外併走の安彦統賀が残り2周を目掛けて一気に叩く。残り1周半で4番手から佐藤がスパートに出ると、圧巻のスピードで後続を引き離し独走ゴール。佐藤の並びだった田川翔琉も口が空きながら追い上げて2着、3着は田川マークの今藤康裕。注目のルーキー・黒瀬は5着に終わった。
昨年12月、初出場で初優勝(完全優勝)を飾り、佐藤時代到来? と思いきや、その後は準決勝4着、決勝2着(堀江省吾V)、2着(東矢圭吾V)、2着(堀江省吾V)、3着(東矢圭吾V)と惜敗が続いた。
今シリーズはS級上位の小原太樹(準決勝落車棄権)、ルーキー・黒瀬浩太郎との優勝争いに注目が集まる中、タイムトライアルから抜群のスピードを見せつけて、危なげなく勝ち上がり完全優勝を達成。2度目の優勝を手にした。
佐藤は決勝のレースをふり返って「決勝には自然体で挑めたし、冷静でしたね。黒瀬君が良いスピードを持っているし、上手く駆けられないように、と。自分は2か3コースが好きで、コースも味方してくれた。出切ってからも後ろの状態は分からなくて、とにかく力を出し切ろうという一心だった。今シリーズは慣れもあって、落ち着いて走れました。これまでは焦ったりもしていたけど、心に余裕がありましたね」と自身を分析した。
また、競輪に関しても言及し「前走の玉野GIIIの最終日に捲りが出たし、上向いていると思う。自分は明らかにPIST6での競走が競輪にも生きるタイプなので、競輪に繋げたいですね。12月には地元記念(佐世保)を控えている。やっぱり年に1回の特別なレースで、いつも呼んでもらっている。だからこそ、結果を残したいし、そこに向けて更に状態を上げていけるように。気合を入れて頑張りたいと思います」と地元の大一番に向け、奮起を誓った。(アオケイ・八角記者)