今シリーズは優勝候補の保田浩輔が無難な走りで決勝進出を決めた。誰もが保田の完全Vに注目しそうだが、保田の同期でもある神尾敬冬も負け無しの連勝で決勝に勝ち上がってきた。この神尾に話を聞いてみた。

　勝負どころの準決では先制3番手を確保した小榑佑弥が先捲りを打つ展開だったが、逃げた興呂木雄治に併わされて捲りの進みが悪い流れ。そこを後方からドカンと一撃にした。

「走り前に後ろの和泉田(喜一)さんには『自分の好きなように。捲りでも何でもいいよ』と言われて気楽に走れることができました。自分から買ってもらっているお客さんにしてみれば、結果(1着)が全てですから、そうなって良かったです」と話す。

　今節はその競走スタイルから勝ちを意識したような印象を受ける。

　その辺について聞いてみると「実はここの前に富山の33バンクを走ってちぐはぐなレースをしてしまった。家に帰ってから、親父に『走りにブレがある。何がしたかったんだ』と怒られた。それで自分なりに考えてみたのですが。確かに競走スタイルにスジが通っていないなと思ったんです。それで今回は“結果を出すこと”に拘ってきました」

　その言葉通り、今節は無傷の勝ち上がり。決勝は相手が相当強く苦戦も考えられるが、その中で自分が何をすればベストなのか、結果を出すべく決戦に臨む！(アオケイ・真島記者)