8連勝で臨んだ前回の決勝は、同じく特進が懸かっていた黒瀬浩太郎のジャン先行をまくり切れず5着に敗れ、連勝はストップ。イチから出直しとなったが「特進は“できたらいいな”くらいの気持ちでした。そこまで気落ちはないですし、また頑張ろうと思います」とサバサバした様子だ。

　そんな松本はPIST6にも積極的に参加するなど、自転車漬けの充実した日々を過ごしている。

「PIST6に参加しているのは、競技歴が長いのもあるし、走り終わった後に調子が良くなることが多いので。あと、お客さんが入っている時なんかはすごく楽しく走れますし、自分も盛り上げに一役買えればと思ってやっています」

　今シリーズは123期が5人揃うなど激戦ムードだが実績は一番。自転車をこよなく愛するこの男がV争いをけん引する。(netkeirin特派員)