東日本勢は堀内俊介、稲村成浩、中田雄喜と３人が揃ったが、中田は自力を持つ上に3人とも地区も違うので単騎戦になるのではというのが大方の見方だった。だが、フタを開けてみればまさかの東日本で連係し堀内-稲村の3番手回り。

　こうなれば理由を尋ねない訳にはいかない。「誰か自分に付いてくれる人がいるなら『前で』というコメントも出しますが、追い込みに転向していきたいし稲村さんとも知らない仲ではありませんから、気持ち良く稲村さんの後ろで3番手です」と何のわだかまりもない様子で答えてくれた。

　更に「稲村さんとの関係？ そんな大げさなものではありませんが、稲村さんも僕もゴルフを趣味にしているので、その点ですね。僕は高校の時は(茨城県の)水城高校のゴルフ部。そこから大学は中央学院のゴルフ部に行ったのでゴルフに関しては稲村さんから色々聞かれてアドバイスをしているんですよ。だから、今度は僕が稲村さんの後ろで競輪の勉強をさせてもらおうと思って」と説明を加えてくれた。

「お先にどうぞ」とばかりに稲村に番手を譲った中田だが、果たして結果は「ナイスショット」となるのか「稲村さんらしくないですね」とフォローする事になるのか、はたまた「ファー」となるのか。(アオケイ・渡辺記者)