稲葉一真が初のS級を視界にとらえている。デビュー以来、目立った成績を残せていなかったが、今年に入ってから突如覚醒。9月の取手では1・2班戦の初Vを3連勝で達成。競走得点も90点台に乗せるなど、今では常にV争いに加わる存在となった。

「特に変えたこととかはないんです。本当にコツコツやってきたのが身になってきたというか…。去年(後期)チャレンジに落ちたのもひとつのキッカケだったかもしれません。若くて強い新人選手とたくさん連係して感じることもあったし追い込みとしてのスキルも上がった気がします」

　今期も残り2か月。次の目標は初のS級昇格だ。現状では足りないが、今の調子なら点数を上げることは可能だろう。まずは初日、伊藤奎の仕掛けに乗ってきっちり予選を突破する。(netkeirin特派員)