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【大阪・関西万博協賛競輪】福井競輪場の吉田所長に話しを聞く

2021/06/11(金) 18:30 0 1

福井競輪大阪・関西万博協賛競輪(GIII)」は11日、二日目を終了した。初のリレーGIIIを開催している福井競輪場の吉田浩康所長に話を聞いた。

熱く今後の福井競輪場を語ってくれた吉田所長。この熱意があれば、益々の繁栄が期待される。

 競輪界初のリレーGIIIが福井競輪場松山競輪場で開催され、盛り上がりを見せている。そこで、福井競輪場の吉田浩康所長に話を聞いた。吉田所長は4月から所長を務めているが、20年ぶりの競輪事業への復帰。

「それまで6年間競輪場にいましたが、今とは環境が全然違いましたね。やっと車番での車券購入が始まり、ネットでなく電話投票の時代。場間場外の発売も少なく、本場でいくら売れるかという感じでした。今は地元のお客さんを大切にしながら、全国に視野を向けないといけない。ネットの売り上げが大切になっているし、福井競輪でも、そちらに力を入れています」

 コロナ禍の時代でビッグレースを開催するのは大変だが「人数制限をしながら感染症対策はしっかりやっているつもりです。当たり前ですが、マスクの着用、検温、手洗いが大切になってきますし、場内も密にならないように気をつけています。何より、ファンに競輪を生で観戦して欲しいですから、この決断に至りました。選手の皆さんにも安心して競走してもらえるように、リフレッシュエリアも作りました。普通の控え室だけでなく、大きなスペースを各所に作り、そこで休んでもらえるようにしています」。選手間でも、安心できると、これは好評だ。

 2025年に大阪で万博が開催されるが、五カ年計画で、協賛競輪は継続されると言う。「競輪事業は社会貢献が前提になると思っています。そこから収益を出し、競輪の魅力を伝えながらも社会に還元したい」。福井競輪場の昨年の売り上げも良く、当初の目標より多い187億円の売り上げがあったそうだ。「まだ正式な金額は出せていないけど、2億円近い金額を一般会計に繰り入れられると思う。そして地域住民に愛される競輪場でいたいですね」。

 来月は記念の不死鳥杯も開催され、東京オリンピックには地元の大スター脇本雄太の金メダルも期待されている。「脇本君には、亡くなったお母さんとのメダルの約束があるから、何としても金メダルは取って欲しいですね。福井県民一丸となって応援しているし、地元の熱は凄いですよ。それが福井競輪にも良い波及効果になればと思っています」。

 あわら温泉も近く、年間を通して酒と肴が美味い。冬の越前蟹は、また格別だ。コロナ禍が終われば、旅打ちに来て欲しい競輪場のひとつ。そして、熱く語ってくれた吉田所長の熱意があれば、これから福井競輪場は益々発展するだろう。(町田洋一)

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