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【東京五輪】「一人でも多くの人に自転車の楽しさを」メダル候補・橋本英也の理念

2021/06/11(金) 06:00 0 2

UCIランキング男子オムニアム1位の橋本英也(27歳・日本競輪選手会岐阜支部)がオンライン取材に応じ、五輪への心境や意気込みを語った。(netkeirin編集部)

伊豆スカイライン、西伊豆スカイラインから見える景色が僕は大好きなんですと語ってくれた橋本英也(写真提供=日本自転車競技連盟)

 先日の香港で行われたネーションズカップではオムニアム、エリミネイションで2つの金メダル、マディソン、チームパシュートで2つの銅メダルを獲得した。

ーー久しぶりの国際大会だったネーションズカップ、そこで得られた成果、そしてここまでの強化ポイントはどこになりますか?
「2020年世界選手権以来の国際大会でしたが、オムニアムで優勝することができました。自身の仕上がり過程がわかり、東京五輪へ向けて手応えをつかむことができました。強化ポイントは、オムニアムの鍵を握る“持久力”です。なので、ロードレースに参加し、存分に磨き上げました」

自身の仕上がり過程が順調に来ていることがつかめたネーションズカップ(photo by the cycling association of Hong Kong China)

ーーネーションズカップ、ポイントレースで落車のアクシデントがありヒヤッとしましたが
「はい、一昨年のワールドカップで落車をきっかけに金メダルを逃したことがあって、それと同じシチュエーションになったのですけれども、今回は気持ちをしっかり切り替えようと、集中力を取り戻しあきらめず粘り強く最後まで走ることができました。一昨年よりも去年よりも自分は成長したな、と実感することができました」

同じ轍は踏まない 落車をしても最後まであきらめず粘り強く走る(photo by the cycling association of Hong Kong China)

ーー橋本選手もそうですが、日本全体がレベルアップしている印象を受けますが、いかがでしょうか?
「はい、進化していると思います。海外コーチのプログラム導入が一番大きいと思います。日本の常識は海外の常識ではないです。海外の常識を輸入したことによって日本の“競輪”と海外の”コーチシステム”とが良いシナジーを生み、日本チームが良い結果を生み出しているんだと思います。世界との差はもう感じてないです。香港で落車してから金メダル取ったわけですし、自信はあります」

「海外コーチのプログラム導入が大きい」と日本の進歩は海外コーチ陣のおかげと語る(写真提供=日本自転車競技連盟)

ーー心を奮い立たせる音楽などはありますか?
「えーっと(笑) 奮い立たせるわけではないですが、MiChiの『PROMiSE』という曲に元気をもらっています。この曲を聴くと毎日が新しいページになるような気持ちになります」

「毎日が新しいページに」橋本英也はポジティブな気持ちで五輪へ向かう(photo by the cycling association of Hong Kong China)

ーー橋本英也選手にとって東京五輪とは?
「東京五輪とは“手段”です。自分は自転車やサイクリングの楽しさをひとりでも多くの人に伝えたいという“理念”があります。“手段”である東京五輪で金メダルを取って、ひとりでも多くの人に自転車やサイクリングの楽しさを知ってほしいと思っています」

ひとりでも多くの人に自転車やサイクリングの楽しさを知ってほしいと願う(photo by the cycling association of Hong Kong China)

ーー“手段”である東京五輪が終わった後の活動については
「ナショナルチームでの活動を引き続きベースとします。また、今はお休みいただいておりますが、競輪でファンの皆様の前で走ります。あとロードレースにも出ます。さらには僕が出場したオリンピックの経験を使って、後進の育成もしたいなと思ってます」

「毎日が新しいページに」橋本英也の“理念”に終わりはない。

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