初日は目標の笠松将太が逃げてくれ、岡は最終4コーナーは番手絶好の展開。これで誰もが通算100勝達成かと思ったが、まさかの差せず2着。

　岡は「自分でも100勝だと思ったんだけど…。直線を向いた時はやっとかぁ〜と本当に思っていたくらい」とがっくりうなだれる。

　そして「笠松がマジで強かった。道中で流していたのもあるんだろうけど、最後は思い切り踏み直された。いや〜、それにしても悔しい」と普段はそこまで感情を表に見せない岡が、言葉通りに悔しさをにじませていた。

　更に「選手生活16年でA級1・2班でもS級でも、今まで優勝がないのが物語っていますね」とポツリ。

　たしかに勝ち味に遅い選手とはいえ、優勝もないのにS級1班にいるのだから大したもの。脚自体はちゃんとあるだけに、地元の今開催はまだあと2日間ある。その中で100勝の達成のチャンスはありそう。

　本人も「優勝して100勝ってなれば格好良いけど、まずは準決。何度も連係している雨谷君に頑張ってもらいます」と気持ちを切り替えていた。

　ちなみに、その雨谷一樹に、岡の100勝リーチの話を振ると、「そうなんですね。岡さんにチャンスはあるんじゃないですか。自分は結構、末が甘くなることが多いので(苦笑)」と答えてくれた。(アオケイ・渡辺記者)