2021/06/10(木) 06:00 0 1
競輪では昨年、最優秀選手賞を受賞するなど存在感を示しつつ、自転車競技で東京五輪日本代表として活動を続ける脇本雄太(32歳・日本競輪選手会福井支部)がオンライン取材に応じ、五輪への心境や意気込みを語った。
昨年はコロナの影響で五輪が延期。その後も開催是非などが議論される中、男子ケイリン、スプリントの2種目に出場する。”2年連続の五輪イヤー”となった今年、どのようなモチベーションでいるのだろうか。
「コロナ対策を徹底しながら練習を続け、開催を祈っています。5月に香港で行われたネーションズカップではケイリン、スプリントとも2着でしたが、自分が追い求めてきた空気抵抗を少なくするフォームに近づいていることが確認できたので、モチベーションは上がっていますね。オフの時間に、ゲームやこだわっているコーヒーを飲むことで気持ちをリラックスさせています(笑)」
”メダルが獲れたら良いな”の気持ちで臨んだ前回のリオ五輪は13位と惨敗。緊張に襲われ、五輪の魔物に押しつぶされた。今回は同じ轍を踏まないよう対策も考えている。
「メンタルトレーニングのコーチから『(東京五輪は周囲から期待されているが)勝負事なので負けることももちろんある。それも受け入れ楽しむぐらいに考えた方が力に変えやすいよ』とアドバイスを貰っています。緊張を力に変えたいです」
本命種目のケイリンでは国際大会の実績から金メダルが期待される。気になるのはライバルの存在だ。「1人挙げるとすれば、世界選手権で金メダルを獲ったハリー・ラブレイセン。彼のほかにもオランダ勢は強力ですが、五輪では彼を見ながらレースを進めることになると思います」
競技はナショナルチームの本拠地である静岡県の伊豆ベロドロームで開催される。プレッシャーもかかるがアドバンテージもある。「自分たちは時差と関係なく戦えますし、走り慣れた場所でもあります。高パフォーマンスを発揮できると思っていますので、ケイリンで金メダルを獲れるように頑張ります!」
競輪界最速の男が日の丸を背負って世界のケイリンで勝負を挑む。(netkeirin編集部)