大宮シリーズを完全優勝した山根将太。追加の斡旋で臨むことになった和歌山シリーズの初日は打鐘から出切って逃げ切ると、2日目は前受けから、6番手まで下げて最終バックから鮮かな捲りを放ち勝利を飾った。「みんな結構早めに仕掛けてきたので、今日は逃げではなく捲りで勝負しました」

　3場所連続完全優勝を狙う犬伏とは、7着に敗れた名古屋シリーズの決勝以来2回目の対戦となる。明日ついては「犬伏さんを出来るだけ後方に置いて、前の方で展開すれば何とかなるんじゃないかと考えています」と力強いコメント。

　和歌山で走った後は、7月5日からの久留米開催で本デビューを迎える。以前、養成所卒業時、netkeirinでインタビューを行った際には、これから競輪やラインを学んでいきたいと語っていたが、「ルーキーシリーズではまだラインで走っていません。練習も4人までしか出来ないルールがあるので、本デビュー後に慣れていくしかないですね」と、今後の課題の1つに挙げた。

　身体に力を入れる目的で、レース2時間前からローラーで黙々と練習をしている姿が印象的な山根。好メンバーが揃った決勝戦。人気の中心は犬伏になるが彼の走りにも期待したい。(netkeirin編集部)