2021/06/03(木) 18:00 0 0
4日より前橋競輪場でナイター開催「山口シネマ杯(FII)が行われる。A級レース出場の注目選手や見どころを競輪記者・町田洋一氏に伺った。
復活気配の土屋壮登が中心となる。8連勝まで行き、S級特進をかけた地元大宮の決勝戦(5月14日)。後輩の山田雄大が行ってくれたが、横関裕樹の強襲に合ってしまった。気落ちは多少あるだろうが、来期はS級復帰を決めており、自力兼備の脚は実力が抜けている。同県和田禎嗣も同タイプで、今節は自力中心の戦いになりそう。和田の方が年上だし、今節は土屋に和田の並びが自然だ。
南関は渡邉直弥の機動力を評価したい。近況優勝こそないものの、積極的に駆けており、安定して決勝に進出している。来期は初のS級入りも決めていて、渡邉晴智軍団で猛練習の日々だ。番手は中曽直彦か眞原健一で、両者の得点差はあまりない。
北日本は2班だが坂本紘規が先行にこだわっている。もちろん、坂本勉を父に持つサラブレッドだし、兄2人にも負けない実力がある。番手は佐藤愼太郎。点数は低いが、自在の尾形鉄馬がいたら番手を譲っていたが、直前になって欠場。これで気を遣わないで番手を回れる。
地元のエースとして期待したい宮内善光だが、今期の地元戦はサッパリだ。落車や失格、千切れと全く良いところがなく、汚名返上のシリーズになる。吉松賢二と久保田敦は予選を突破出来ないでいるが、地元戦で脚を作ってくる。特に吉松は一発を秘めており、負け戦の本命でなく勝ち上がりで良い走りを魅せたい。