2023/07/03(月) 09:30 0 6
“シリーズリーダー”の松尾大樹が順当に決勝進出を果たした。直近4か月の競走得点は今節のメンバー中、断トツの86・40。前々期に2度の失格をしてしまって、7月から初めてA級3班に降班した。初日は福岡のルーキー櫻木雄太に乗って1着。準決勝は地元のルーキー橋本宇宙マークから2着だった。
「橋本君が強かった。前半は特にカカっていたと思う。自分の脚の感じは申し分ないんだけど、なんか緊張感とかで脚にきちゃっているんですかね。新人選手の番手だったり、人気に応えなくちゃっていう負けられないプレッシャーがすごいですよ」
初日レース後は、1Rで同じく初のチャレンジ戦だった同期の片山直人が1着を取っていて「片山のせいで、余計にプレッシャーがかかった」と苦笑いしていた。今後も未知の選手との連係や対戦が多くなるだろう。競走得点を考えたら本線に推されることがほとんどだろうし、点数順に枠番が決まるミッドナイト開催だとほぼ1番車であろう。スタートから役割や気を遣うことが増えるのだ。番組が良くなるは好結果に近づくと同時に、生半可ではないプレッシャーとの戦いでもある。
決勝には九州から6車が優出。福岡3人と、橋本と富永昌久の地元勢と松尾の西九州3人で別線勝負になった。富永とは点数が14点も違うが、律儀に3番手回りを決意。このあたりもガツガツしていない松尾らしいところ。3番手なら2日目までほどの重圧も感じず、長い直線で鋭い差し脚を繰り出しているかもしれない。(netkeirin特派員)