前橋ナイター記念のときに葉巻をくゆらせていた渡辺航平は「気持ちが緩むというか、緊張感とかを和らげてくれる。同期の諸橋愛もやっているよ」。

　それを確かめるべく諸橋に聞くと「良く知っているね。航平は競輪場で葉巻をやっていたの？ オレは競輪場ではやらない。気持ちが緩み過ぎちゃうんだよね。だから家でだけ。葉巻は煙草と違って肺に煙りを入れずに唾液からニコチンを吸収させる。ニコチンは煙草の10倍もあるから、やり過ぎると気持ち悪くなる(笑)。葉巻をやっているときはホントにリラックスできて、競輪のこととかも忘れられる貴重なリフレッシュタイム。気持ちを張り詰めたままでなんていられないからね」。

　バンクでは命を賭けて戦っている。その高ぶる精神状態を落ち着かせてくれるのが葉巻のようだ。(アオケイ・伊藤博記者)