2023/06/08(木) 10:00 0 11
向日町競輪場で8日に初日を迎えた「施設整備等協賛京都向日町カップ(GIII)」。大河原修司がレース展望や注目選手を紹介します。ぜひ車券に絡めてみては?
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8日から向日町競輪場にて「施設整備等協賛京都向日町カップ(GIII)」が開催されます。直後にGIの高松宮記念杯競輪が開催されるだけあって、GIIIとしてはメンバーが手薄な印象ですが、その分車券妙味は期待できそうですね。
向日町のバンクは直線が47.3mと比較的短いので、自力型をアタマから狙うのがセオリーとされています。しかし、緩めのカントが影響してか実際はゴール前強襲が決まるようなレースもしばしばみられます。逃げと差し、いずれの好走が多いのかデータで確認していきましょう。
2021年1月から今年4月までに向日町競輪場で行われたレースに関して、ライン1番手→2番手という順番で入線した確率は37.7%、ライン2番手→1番手という順番で入線した確率は約28.8%でした。対して、全競輪場で見ると、ライン1番手→2番手という順番で入線した確率は39.7%、ライン2番手→1番手という順番で入線した確率は約26.3%でした。
逃げ→差しか、差し→逃げかだと、前者の方が高確率であることは他場と同様です。しかし、向日町はその中でも比較的「差し」が優勢であることが分かります。直線で突っ込める脚がある選手には要注意です。
2021年1月から今年4月までに行われたレースに関して、1着の脚質が「差し」となったレースは全体だと約45.0%でした。一方、向日町に限ると48.0%に上りました。決まり手も「差し」がアタマを取るケースが多いことが分かります。つまり、直線で形勢が逆転するケースが他場と比べて多い傾向にあるということです。
他に、「逃げ」の1着を見てみると、全体では約25.5%のシェアがありますが、向日町に限ると21.1%でした。このデータには7車のレースも含まれているので、9車に限るとなおさら逃げが残りにくい傾向になるのではないかと推測されます。
松岡健介選手
しばらく低迷が続いていましたが、4節前に連勝で勝ち上がるなど復調気配を見せています。今回は近畿の大会なだけあって番組には恵まれるケースもありそうで、再起のきっかけとなる勝利に期待します。
久田裕也選手
5月の宇都宮GIIIでは決勝に進出。その決勝では結果的に先行は叶わず大敗を喫しましたが、収穫のあるシリーズになったのではないかと思います。差しが比較的決まりやすい向日町ではありますが、近走の勢いを踏まえ特注選手にピックアップします。
太田竜馬選手
太田選手もしばらく低迷が続いていましたが、全プロ記念競輪の初日を勝つなど徐々に調子を取り戻しています。手薄なGIIIなら脚力は上位で、優勝候補の一角と言えるでしょう。