自在型の大越だが、初日はなんと先行を披露。

「本間(慎吾)さんがスタートを取り切ってくれたのもあったし、渡辺(福太郎)さんの(仕掛けの)タイミングもあって突っ張りになりました。だから渡辺さんが仕掛けてきた時は絶対に引かないと思っていましたよ。その後は渡辺さんが引いていったのは確認できたし、あとはペースでっていう感じで駆けられました。最後は原野隆さんの気迫にやられちゃって2着でしたが、とにかくライン3人で決められたので良かった。でも、もうヘトヘト」と息も絶え絶えに取材に答えてくれた。

　先行の決まり手を付けたのは3月の前橋初日以来となったが「普段やらないことをやっちゃった。内容的には150点でしょ(苦笑)。前走の中0日だった宇都宮で使った自転車は全然ダメだったけど、今回使った自転車は良かった。そういう感覚があったから、しっかり先行を見せることができましたね。脚も良いと思いますよ。準決に向けて、もちろん良い競走ができた。これは大きい！」と準決勝に向けて自信を深めていた様子だった。(アオケイ・渡辺記者)