決勝戦は山田義彦の後ろで2コーススタートの村田。切って切っての展開で原田亮太が先行。残り2周辺りでは村田は5番手。

　残り1周半から仕掛けた山田義彦に乗る形となった。原田と山田が踏み合う形にはなったが、村田は捲り切った山田の外を強襲しての優勝を掴み取った。

　直線が得に短い250バンク。絶好の番手状態でも前の選手が垂れたり、ギヤの差やどこから抜きに行くかなど、競輪と比べると難しい。更に捲りを差しにいくのはそれ以上に難しいし、さすがに村田の頭はないだろうと思っていたので驚いたというのが本音だ。

「皆のスパートが早かったので、結構キツかった。このままだと後手を踏んでしまうと思ったけど、前の山田義彦さんが凄い勢いで仕掛けてくれましたからね。届く感触はなかったけど、2コーナーで止まった感じがした。一番は冷静に見れた事ですね」とレースを振り返った。

　今節は新フレームの「ピナレロ」での参戦。クセのあるフレームに「思っていた感じではない」と悩む様子もあったが、良さも感じながらと難しい開催だっただろう。

　予選の際に「このフレームが優勝まで連れて行ってくれるかも」と口にしていた村田だが、有言実行となったのは何だか感慨深い。

　前日の記事にも書かせてもらったが、このフレームは地区プロへ向けてのモノでもある。この優勝の勢いに乗って地区プロへも勢いを付けたい。(アオケイ・宮本記者)

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