弟子であり、甥っ子の山口拳矢がダービー王になった山口富生。ヤマコウさんは嬉しさのあまり、失禁した？(ジョークです)との噂もあったが、山口一族は、勝負強く、本当、持っている。

「拳矢は凄いね。GIII、GII、GIと全部獲ってしまったのだから。それもデビューして2年8か月だよ。最初は、あの走りに賛否両論あったけど、自分のスタイルを貫けば良いんじゃないかな。俺も、今となっては何にも言わない。拳矢は、鼻が効くから、あの2段駆けの後ろにいたね(笑)。新山がワッキーを意識して、犬伏とやり合わなかったのも大きかった。ヤングGPは現地に見に行ったけど、今回は験担ぎで、自宅で観戦。これから彼の評価が定まると思うけど、ラインを大切に考えるのか、そうでないかも違ってくる。その辺りは松浦悠士や古性優作はしっかりしているからね。中部が低迷期だし、そこを何とかして欲しい気持ちは当然あるよ」

　山口富生の中部の競輪は厳しかった。その辺りを見て、どう山口拳矢が“ダービー王”として走って行くかも注目される。(町田洋一)