2023/04/25(火) 19:30 0 2
2節前のラウンド2で、初出場ながらいきなりの優出と素質の片鱗を見せ付けた安倍。その超新星が中5日で追加参戦だ。
「ちょうど昨日、競輪競走に向けての練習をしていて追加の連絡を受けました。PIST6を終えて、やっぱりギヤをかけて2日間で4走をしているので、疲れはあった。でも戦える状態にはあると思う」と語った。
初出場となった前節を振り返ってもらうと「まさかタイムトライアルで一番時計を出せるとは。自信がついて走る前は“準決勝に上がれたら良いな”くらいの気持ちでしたが、“いけるかも”となりましたね」。
決勝レース、安倍は残り2周手前から早めの仕掛けに出た。安倍の後ろにはコースの並びの太田龍希がピタリと続き、その3番手にいた堀江省吾と両者にゴール前で交わされた。逃げ粘って3着、負けて強しの内容だ。
太田も堀江も普段はバリバリ自力で活躍する選手が脚を溜めていたわけだし、あの山田義彦がレース後に「何もできなかった」と嘆いたほどのスピード戦であった。
「あそこからなら自分では、いける!と思ったタイミングだったんですけどね。今回は前回以上の成績を目指したい」とリベンジに燃える。
タイムトライアル前には「前回は道中3回ぐらいフラついてしまって。走りながら「こえ〜」って(苦笑)。なので、真っ直ぐ走れたら『10秒212』よりも良いタイムが出るんじゃないかなと思います」と話し、その言葉の通り『10秒129』と自身の記録を更新。
これには出身高校(柴波総合)、大学(早稲田)が同じで安倍の3学年の上の先輩・後藤悠も「強すぎだろ〜」とお手上げ。終わってみれば、またもしても一番時計で「タイムを更新できて良かったです。前回の経験を生かして、コーナーを上手く踏めた。ただ、1箇所フラついたので、そこは次回の課題。それでも自信になりますね」と納得の表情。
安倍の強さは山田義彦に堀江省吾、伊藤信らPIST6歴代王者たちも一目置く。自慢の快速で快足で今節こそ表彰台の頂点へ、若き新王者の誕生に期待したい。(アオケイ・八角記者)
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