2023/04/23(日) 22:30 0 11
原司と言えば「荒井崇博の師匠」ということで有名だが、実際は荒井の他にも多くの弟子を育て上げた名伯楽。原自身も全盛期はバリバリのS1で大きいレースでも活躍していた。
「GIIIの優勝は2回あって、どっちも荒井の番手から。最初に優勝した平塚は全盛期の山崎芳仁や小嶋敬二さんがいたとんでもないシリーズで、荒井が1人で大暴れしてくれた(笑)。ただGIIIを2回勝っているのにFI優勝も2回だけ。GIでは決勝どころか準決に乗ることもできなかった。S級には全部で15年くらいいたけど、そこまでの選手ではなかったね」
FI優勝が2回だけというのはビックリしたが、キレのあるチョイ捲りは穴党ファンから絶大な人気があったし、間違いなく記録よりも記憶に残る名選手と言えるだろう。
「俺ももう51歳。これだけ選手をやっていれば上も下も色々見てきた。井上茂徳さんや佐々木昭彦さんの時代もギリギリだけど知っているし、吉岡稔真の全盛期も間近で見ている。売り出し中の村上義弘と先行争いしたこともあるし、金子貴志や佐藤友和とも何度かやり合っている。あ、あと、浅井康太を相手に先行したこともあったっけ。懐かしいなぁ(笑)」
S級時代の思い出をちょっと聞いただけでもこれだけの大物の名前が出てきたし、レースとは全く関係ないが、イチ競輪ファンとして嬉しくて懐かしい気持ちになった。(アオケイ・長谷川記者)