2021/05/19(水) 19:30 0 10
函館記念(五稜郭杯争奪戦)の松浦悠士の優勝は圧巻だった。普通ならダービー優勝直後の開催だし、欠場してもおかしくない。松浦の良いところは、滅多なことでは休まないし、責任を持って走っていることだ。地位が人を築くではないが、競輪界の全体を考えている。
清水裕友は「僕には、その覚悟がないし、チョロチョロ走っているぐらいの選手(笑)。そこが松浦さんと違うところ。今まで人が優勝して嬉しいなんて思ったことは一度もない。それは味方でも一緒だし、悔しい気持ちだけ。それが日本選手権の松浦さんの優勝だけは、素直に喜ぶ事が出来た。僕も感動しました(笑顔)」。
清水の良さは、言葉を包み隠さず、僕らに話してくれること。おべんちゃらや、建前、当たり障りがないコメントは基本的になく、有り難い選手のひとり。清水の言葉は常に"生きている"と言える。(町田洋一記者)