2021/05/18(火) 08:00 0 1
東京スポーツの前田睦生記者がGP・GI・GII・GIII・FI・FIIのレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」!
今回は大いに盛り上がった日本選手権競輪の中から火花を散らしたあのレースからピックアップ。前田睦生記者の直筆解説と一緒にぜひご覧ください。
郡司浩平(30歳・神奈川=99期)が制した。一度は8番手に置かれる流れも、最後、直線外を伸び切っての勝利だった。しかし、薄氷を踏む思いだった…。
後ろ攻めから赤板過ぎに先頭に立つも、叩かれ、打鐘では8番手。ありゃりゃ…。
平原康多(38歳・埼玉=87期)が踏み上げていく。遠いよ…。
と思ったら、5番手にいた清水裕友(26歳・山口=105期)が平原ラインをめがけて、仕掛ける。郡司もそれを追う。
清水は3番手に収まらず、そのままバックからまくり上げる。郡司も踏みたいところ。
目の前にいた稲川翔(36歳・大阪=90期)が内にコースを取り、目の前が空く。ひょいっと真ん中に入り、松浦悠士(30歳・広島=98期)の後輪に差し込んでしまう。ありゃりゃ…。
バックを踏んで外に進路を取り直すと、そこから“グングン”と伸びていく。
松浦が清水を残し気味だったのはあるが、あのバックを踏んだところからの1着はすごい。好プレーというよりは、“強プレー”という感じだ。ミスをしないのが一番だが、強敵相手にそれはどうしても生まれる。強い選手の大事なところは、ミスを取り返す力があるかどうか。分かりやすい形でその強さを示した郡司に★2つ。
すごいで賞=星★★☆☆☆