2021/05/17(月) 20:30 0 4
野口裕史は、開口一番「松浦君に甘えさせてもらいました」と述べた。
準決12Rを走り終えた野口裕史の第一声がこれだったから、一瞬、ん? となったが、その理由を野口本人が丁寧に説明してくれた。「松浦君にはダービー王のプライドがあるから、一番不利な状態から勝負してくると思っていた。それが今日のあの展開で、僕をすんなり逃がしての7番手捲り。先に切ったり、飛び付いたり、もっとやりようがあったのに、あえて僕の土俵で横綱のレースをしてくれた。おかげで僕はいつもより距離を短くして、思いっきり踏むことが出来ました。ダービー王に甘えて走った結果がこの1着です(笑)」。
3連勝の勝ち上がりはこの間の西武園記念と一緒で、そのときは決勝も力強く逃げ切り完全優勝を飾っている。ただ野口本人はそこまで欲がないようで、「3日間バック線を取れたから、あと1日しっかりバック線を取りたい。まずは自分のレースをすることに集中して、そのあとに結果が付いてくればというという感じです」と控え目なコメント。(アオケイ・長谷川記者)