近況の高橋築は、自力の番組と目標が付く番組の割合が半々。「どちらにも対応できるように練習している」ようだが、その難しさを痛感しているという。

「一応は自力選手ですし、常に動くつもりではいます。ただ後輩も増えてきて(決まり手的に)自分が後ろっていうのも結構多くて…。決勝に乗った去年秋の京王閣記念や、今年の立川記念は全部人の後ろだったし、逆に伊東GIIIは初日が自力の番組だったんですけど、飛んでしまった。本当に切り替えが難しいなって思っています」

　もうワンランク上の選手になるためには今が大事な時期。そしてそのことは高橋自身が重々感じている。

「体が悪いわけじゃないけど…。なぜか、かみ合っていなくて」と現在は3場所続けて優出を逃しており「そろそろなんとかしないとだし、地元で流れを変えたい」と意気込んで乗り込んできた今シリーズ。

　初日は長い距離を駆けた吉田拓矢を番手でしっかりサポート。直線でしっかりかわしてワンツーを決める最高の結果を出した。

「自分の状態に不安があったし、どうなるか心配でしたけどこれなら大丈夫そう。準決は河合(佑弥)君の番手で、できることをやりたいです」

　この1着で勢いに乗ったはず。地元Vを目指して準決、決勝でも人気に応える。(netkeirin特派員)