2021/05/11(火) 18:00 1 4
東京スポーツの前田睦生記者がGP・GI・GII・GIII・FI・FIIのレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」!
今回は初のガールズケイリンからのエントリーです。前田睦生記者の直筆解説と一緒にぜひご覧ください。
佐藤水菜(22歳・神奈川=114期)が、ガールズのビッグレース初優勝を飾った。あの女王・児玉碧衣(25歳・福岡=108期)を破る見事な走りだった。
佐藤は「冷静に、直前の自分の状態に自信を持って走れました」と。
周回の途中で児玉が前に入れてくれたことも追い風となった。が、そうであっても児玉を破ることは至難の業。
何が勝因だったのか…。先頭にいるのは太田美穂(24歳・三重=112期)、2番手には久米詩(21歳・静岡=116期)。ともにガールズコレクション初出場の新鋭だ。
児玉の仕掛けを警戒しながら、前の2人が踏んでいくスピードを把握。佐藤の後ろには途中で追い上げてきた荒牧聖未(31歳・栃木=102期)が入っている。それも把握している。
車間を、切る。
その車間の距離感が、児玉にダメージを与える。「仕掛け、………られん」
女王に最後の一撃も、予定通り。3角で外に追いやることで、伸びを欠かせる。それも頭に入れ、自分のスピードで勝負できる。ナショナルチームで鍛えられた今の力なら、それで勝てる。
想定の走りを、冷静に行い栄冠を手にした、“サトミナ”の頭脳プレーと脚力に★4つ!
すごいで賞=星★★★★☆