深谷知広と犬伏湧也の自力バトルに注目が集まった8レースは、犬伏が主導権を奪って深谷は後方捲り不発。そのまま逃げ切った犬伏が今節3勝目をマークした。

「初手で欲しかった後ろ中団が取れたし、あとは深谷さんを後方に置いて先行しようと。それが一番残れる可能性が高いので。作戦通りの展開になったし、捲りに来られないようにHSからBSにかけてスピードが上がっていく感じでリズムよく走れた。昨日(準決勝)の先行が生きたかな。最後まで粘れたし、4日間を通じてレベルアップできたかな、というのはありますね」

　昨年のオールスター、競輪祭に続く3度目のGIで初の準決勝進出。準決勝は8着に終わったが、4日間全てで最終バック線を先頭で通過し、準決勝以外は白星を挙げた。地元地区のGIで存在を強烈にアピールした。

「ヤンググランプリが終わってからレースがなかった期間で、自分の苦手な部分を克服しようとコツコツやっていた。GIの準決勝で先行出来たのもいい経験になったし、ちょっとはレベルアップ出来ていると思う。自分の強みに加えて、いろいろなパターンを増やしていきたい。そうすれば、もっと上のステージで戦えると思うので」

　来月の大垣記念、ウィナーズカップでも自慢のスピードを見せつけてくれるだろう。(netkeirin特派員)